日本赤十字社茨城県支部ホーム赤十字について国際赤十字の成り立ち

国際赤十字の成り立ち

「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない。」

スイス人の実業家アンリー・デュナンは1859年イタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノで悲惨なありさまを目の当たりにしました。デュナンは放置されていた負傷者の救護活動にあたりました。「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない。」ジュネーブに戻ったデュナンは、この戦闘の模様を「ソルフェリーノの思い出」に著し、この中で国際的な救護団体の必要性について訴えました。この本はヨーロッパ各国に大きな反響を呼び、1864年にはジュネーブ条約が調印されて、国際赤十字組織が誕生しました。

赤十字のおこり

アンリー・デュナン スイス人の実業家アンリー・デュナンは1859年6月、フランス・サルディニア連合軍とオーストリア軍の間で行われたイタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノの近くを通りかかりました。そこで見たものは、4万人の死傷者が打ち捨てられているという悲惨なありさまでした。デュナンは、すぐに町の人々や旅人達と協力して、放置されていた負傷者を教会に収容するなど懸命の救護を行いました。「傷ついた兵士はもはや兵士ではない、人間である。人間同士としてその尊い生命は救われなければならない。」との信念のもとに救護活動にあたりました。

ジュネーブに戻ったデュナンは、自ら戦争犠牲者の悲惨な状況を語り伝えるとともに、1862年11月「ソルフェリーノの思い出」という本を出版しました。この中で、

1.戦場の負傷者と病人は敵味方の差別なく救護すること

2.そのための救護団体を平時から各国に組織すること

3.この目的のために国際的な条約を締結しておくこと

の必要性を訴えました。

この訴えは、ヨーロッパ各国に大きな反響を呼び、1863年2月赤十字国際委員会の前身である5人委員会が発足、5人委員会の呼びかけに応じてヨーロッパ16カ国が参加して最初の国際会議が開かれ、赤十字規約ができました。この規約により各国に戦時救護団体が組織され平時から相互に連絡を保つ基礎ができ、デュナンの提案の一つが実現しました。そして翌1864年には、ヨーロッパ16カ国の外交会議で最初のジュネーブ条約(いわゆる赤十字条約)が調印され、ここに国際赤十字組織が正式に誕生したのです。

国際赤十字のしくみ

国際赤十字のしくみ 赤十字は、世界中で、戦争・紛争犠牲者の救援をはじめ、災害被災者の救援、医療・保健・社会福祉事業などを行っています。こうした活動は、赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟、各国の赤十字・赤新月社の3つの機関が、それぞれに役割を持って、互いに協力しながら行っており、これらを総称して「国際赤十字・赤新月運動」と呼びます。

赤十字のルーツは、1859年にイタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノで負傷者を中立的に救護したアンリ・デュナンに遡り、1863年にスイスのジュネーブに結成された「五人委員会」を前身とします。1864年に初めて締結された「国際人道法」とも呼ばれるジュネーブ諸条約の中には、戦争や紛争が起きた時の政府や赤十字の役割、赤十字標章の保護の規定などが定められており、赤十字の活動の基盤となっています。

赤十字・赤新月国際会議

赤十字・赤新月国際会議は、原則として4年ごとに開催される国際赤十字・赤新月運動の最高決議機関で、赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟、各国の赤十字社・赤新月社に加えて、ジュネーブ諸条約締約国政府の代表が参加します。会議では、各種の人道的な課題の討議や、ジュネーブ諸条約その他条約の制定に向けての提言などを行っています。

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